N”p徒~♪”*2

↑タイトルは文字化けではありません(笑)。単車、クルマ、工具などいろいろ。・・・・そして、ときどき"Perfume"。過去の記事へのコメントも歓迎致します。

トークライヴ

 先日、私が”クルマの師”と私淑しております、
[福野礼一郎]氏のトークライヴがあり参加いたしました。

 福野礼一郎って誰??」と思う方も多くいらっしゃると思いますので、

簡単に解説いたしますと、
氏は、自動車設計、自動車工学、材料力学、生産技術などに精通し、
それらを下敷きとした理論的解説を枢要とする解説をする自動車評論家です。
語るだけのひとが多い中、自身の手を汚し、
[フェラーリ/356GT4 BB]や[マセラティ/メラク]などの再生作業も経験。
解説する守備範囲も自動車評論家としては広範囲かつ異質で、
航空機、兵器、火器、刀剣などにも造詣が深く、
過去にもモデルガンのプロデュースを行ったことも。
その舌鋒鋭い忖度の無い評論は、
自動車製造会社のみならず廻りにも
敵をつくっているとかいないとか・・・(笑)。

 

 

f:id:ponta_veloce:20201011190112j:plain 

 師と仰いでいるので、
氏の著作は殆ど全部所有しています(写真は極一部)。

 

 

f:id:ponta_veloce:20201011190144j:plain 

 今回のトークライヴは、
新刊『福野礼一郎のクルマ論評5』サイン本が付いてくるという体裁です。
私は初参加ですが、
氏は同様のイベントを過去にも何度か開催しています(行って見たかった!)。
がぁ、今回は[COVID-19]の影響で[ZOOM]を使ったオンライン・ライヴです。

 配信は[福野]氏の自宅から行われました。
これがテスタロッサ1台分のお金を掛けてリホームした家かぁ!と、
興味深く眺めていました(笑)。

 その一部分しか見えませんが、
生活感の無い美術館のような佇まい。
氏の後ろには目を惹く異様な絵画がぁ・・・。
それは、[ベルナール・ビュッフェ]の『幻想旅行319』を
自身で模写した作品だそうで、
それが、また美術館っぽさを演出。
氏はイラストを自著で披露していますが、
とても繊細で、細部まで書き込まれた素晴らしいもの。
確か、二歳から描いているとの記述を見た記憶があります。
作品をライヴで配布されたこともあるようです(涎)。

 ライヴの前半は[ホンダ/e]の試乗のお話で、
なんで今更、日本で電気自動車を造らなならんのか?と云う内容と、
多くの電気自動車が床下に蓄電池を積んでいることの副産物として、
車体剛性が向上したことと、
またその欠点を解説して頂きました。
しかし、正直、”福野礼一郎”を信奉している者には内容が薄いかなぁ、と、
いうのが正直な感想。
約300人が視聴していたらしいですが、
そう感じたひとも少なくないのでは??
車体の横剛性が確保出来ないと、
後輪の向きが安定せずにハンドリングに曖昧さが出るとの解説は
勉強になりましたが・・・・。
しかし、一転、質問の時間はとても興味深い話が多かったです。

 90分の予定でしたが、
約120分の大幅延長のライヴでしたが、
とても興味深く、
時間は気がつくと過ぎていた感じ。
今後も機会があれば参加してみたいですねぇ。

 実は、今回、私が一番興味があったのが
[福野]氏がどんな声をしているのかということ(笑)。
なんたって、長年読者をしていますが、
氏のお声を拝聴するのははじめてなんで。

 で、その感想はというと、
思ったよりもくぐもった声でした。
予想ではちょっと高めで、
鋭角的で攻撃的な印象を受けるような声を想像していたので、
予想がはずれたってな感じです(笑)。