N”p徒~♪”*2

↑タイトルは文字化けではありません(笑)。単車、クルマ、工具などいろいろ。・・・・そして、ときどき"Perfume"。過去の記事へのコメントも歓迎致します。

退化??

 ココをご覧になって下さっている数少ない皆様、
お久しゅうございます。
まぁ~、イロイロとありまして、
更新が滞っておりました・・・・。
しかし、ココを訪れて下さる奇特(失礼!)な方は尽きず、
三ヶ月間のあいだ訪問者数が0記録することはごく僅かっ(驚)!
ありがたいことですねぇ。

 更新が滞っておりましたが、
私にネタ切れはないので(笑)、
また、ぼちぼち再開していこぉ~かと思っています。
なので、他愛の無い内容ではありますが、
よろしければ、またお付き合い下さい(礼)。

 

 

 そんな潜伏期間のあいだも工具を買い漁っておりました(苦笑)。
で、今回、ご紹介するのがこれ。
ハゼットの1/4sqのボックスソケット850/12mmです。
これ、いっこだけの購入です。

 

 

 何故にいっこだけかというと、
手持ちの入組の12mmのボックスだけが面接触なので、
接触のものを数年来探していたのです。
これは某店で型遅れを捨て値で販売していたものなのですが、
どうやら内容刷新の際に在庫処分をするため、
旧型が混じった状態で入組まれて販売されたものだったようなんです。

 ※過去には、他にもこんなのも入手。

 別にいっこだけ仕様違いでも作業には全く問題はございません。
がぁ、なんかキモチ悪くって・・・・。
で、線接触のものを探していたところ、
最近、利用をはじめた某フリマ・サイトで発見し入手してみました。

 

 

 入手した線接触と面接触を比べてみます。
その違いは写真のとおり一目瞭然。
六角嵌め合い部分以外は同仕様を踏襲していると思ったのですが、
外径が違って見えたので測定してみると、
 面接触=16.80mm
 線接触=16.65mm
と、面接触の方が0.15mm大きかったです。
製造誤差かもしれませんが。

 

 

 横部分もおおまかな仕様は同一ですが、
刻印が違っています。
接触はサイズ表記が大きく、
接触には無い『-CHROM-VANADIUM(二段で刻印)』刻印があります。

 1/4sqのドイツ工具は高さがDIN規格で決まっているようなので同一高ですが、
接触は25.00mmで、線接触は24.85mm。
因みに、手持ちの他の入組12個は25±0.10mmの範囲でしたので、
これも製造誤差範囲かと思われます。

 

 

 『HAZET』の刻印も違いが見られます。
接触は『~AZET』の文字が小さく、
下線との間が広いです。

 

 

 他に、線接触の方には『W-GERMANY(西ドイツ)』の刻印があります。
接触の方は『GERMANY』の刻印。

 ドイツ工具は製造精度に自信があったことと、
接触のボルト/ナットとの嵌め合いガタを嫌い
(面接触はガタが大きくなり勝ち)、
接触固執していたため、
接触化が遅れたような記述を読んだことがあります。
後に市場の要求(特に航空業界)に押されて面接触に移行したようであります。

 そのガタですが、
果たしてどの程度違いがあるのか?
良い機会なので検証してみることにしました。
そんなにもドイツが固執した線接触
興味があるでしょう(笑)??。

 

 

 方法はこんな感じです。
糸を張ってガタの差を見てみました。

 ・・・イロイロと考えてこの方法にしましたが、
Iマークを引いてガタを見りゃよかったと、
後で気づきました・・・(大汗)。

 

 

 これが面接触のガタです。
それぞれ矢印の方向へガタを取ってその差を見ています。
刻印の『GERMANY』の”E”の一文字分だけガタがあります。
手の感覚は「まぁ、こんなモンかなぁ~」って、感じです。

※写真を拡大して見て下さい。

 

 

 そして、線接触がこれ。
刻印の線の太さくらいでしょうか。
確かに少ないです。
しかし、手の感触で差は感じられますが、
「ちょっと差があるかなぁ」ってな程度で、
写真で見るほどの差は感じられません。

そして、数年間、他の線接触のボックス使っての感想はっ、
つぅ~と・・・、特に双方で極だった違いは散見できません・・・(汗)。

 現在販売されているボックスは全てと言っていいほど面接触が主流です。
それはボルト/ナットに緩め/締めの力が掛かったときに角を痛めないから。
今や面接触は工具界の常識となっています。
確かに初期にはガタの大きなものが散見されました(超面接触は今も)。
嵌め合いのガタが大きいと作業者に不安を与えます。
しかし、現在その差は無視しても良いほどだと感じます。
その点では面接触が登場した初期は線接触に分があったのかもしれません。

 線接触だと、面接触よりもボックスの六角穴の角近くに
ボルト/ナットの角が当たるので、
同じ締め/緩めトルクを掛けたときは、
ボックス自体に掛かる力は小さいです(梃子比の関係)。
しかし、線接触は名前のとおりに線で接触しますので、
接触よりも単位面積当たりの荷重は大きい・・・。
と、なると、それも利点とは思えません。

 恐らく(最新の)面接触の方が優れているのでしょう。
しかし、旧来の線接触固執した旧来のドイツ工具に
私は魅力を感じるんですよねぇ(笑)。
1/4sqのボックスぢゃ~尚更、使用上問題ないと思いますし。

 

 

 お決まりのサイズ表記に墨入れして・・・・。

 

 

 これで、線接触が揃いました。
あとは866Uを866(黒一色のドライヴァー・ハンドル)に換えれば完成ですね。

※旧来の仕様は、六角/ドライヴァー・ビットは
 Tiコーティングではなく鍍金だがそこまでは・・・(苦笑)。