長年愛用の[サンドヴィック/227]です。
この手の金鋸のフレームは、
簡素と言えば聞こえは良いですが、
日本では昔っから鋼材を曲げて造った素っ気無く、
いまひとつ味気の無いものが多いです。
仕事ではソレを使っているのですが、
工具ズキな私が個人的に所有するには些か寂しい・・・・(笑)。
でも、「素っ気無く、味気無い」なんてイイながら、
外国製の意匠を凝らし過ぎたモノってのもねぇ・・・・(苦笑)。
で、出会ったのが写真の[227]です。
鋳造のアルミニュウム製のフレームが良い感じ。
お値段もお値頃だったので見つけて即購入しました。
で、こいつに施した小細工ってぇ~のが・・・・。
パーティング・ライン(鋳型の合わせ目にできるバリ)を削り落とし、
仕上げにサンドブラストを掛けてみました。
ここには鋳造品の表面によく見られる丸い凸面があったのですが、
それも削り落としました。
サンドブラストによる鈍い光かたも良い感じ。
因みに、メディア(砂)はガラスビーズを使用。
私のは写真のように[サンドヴィック]名義でありますが、
現在でも同じ仕様で[バーコ]名義のものが販売されているようです。
確か、[バーコ]は[サンドビック]傘下だったと思います。
残念なことに鬆が入っている箇所があります。
削り落としたいところではありますが、
強度が落ちては使い物にならなくなってしまうので程ほどに。
なかなか気にいっているこの製品ですが、
残念な部分もあります・・・。
それは鋸刃を引っ掛けて張力を与える部分。
ここも鋳造製で、鋸刃を引っ掛けるピンが鋳込んであるんですが、
それが抜けてしまうのです。
そうなってしまうと、
もう使用出来なくなってしまいます。
以前のブログでこれに触れると、
お出で下さっていた方の[227]も同様の壊れ方をしたと仰っていたので、
製造の過程か構造に問題があるのかも(今は改善?)?
私はこの部品を諦め、新規に削り出しで作りました。
鋸刃を引っ掛ける部分はM4のねじです。
これに味を占め、
もうひとつ所有している[レノックス/20/975]も
同様の処理を施しました。
本来、有るべきパーティングライン無いだけなのですが、
美しいですぅ~♪
超細かい自己満足の小細工でしたが、
道具に一層愛着が持てるようになりました。
これらを工具箱に仕舞うときは、
写真のように、ロータリーバンドソウの新品刃に付いていた
養生用の樹脂モールを切って嵌めています。
これ、他を不用意に傷つけずなかなか良いです。