N”p徒~♪”*2

↑タイトルは文字化けではありません(笑)。単車、クルマ、工具などいろいろ。・・・・そして、ときどき"Perfume"。過去の記事へのコメントも歓迎致します。

かつての愛機の実車と型録 其の弐

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 先日、購入した[CR-X(E-EF8)]のミニカーの実車で、
嘗ての愛機としていた個体そのものの写真です。
グレードは[Si-R]

 嘗ては二輪専門だった[ホンダ]が、
二番目(1963年10月)に発売したクルマ[S500]から(初は同年8月の[T360])
連綿と続いている由緒あるグレード”S”
それはエンジンのヘッドに二本のカムシャフトが組み込まれた証。
それにインジェクションが採用されて”i”が付き、
更に[VTEC(可変バルブタイミング・リフト機構)]が
採用されたものに”R”が附与されたグレード名が”Si-R"です。

 歴代の[ホンダ]でグレードに”S”を戴いたクルマには、
[S800]からボンネット上に”パワーバルジ"と呼ばれる
左右非対称の膨らみがありました。
それは、[プレリュード]にも、[シビック]にも、
勿論、歴代[CR-X]にもあり、
ひと目で分かる高性能の証で、
好事家たちから羨望の眼差しを受ける特別な造形でした。
それが、[B16A]になりエンジンのヘッドが大型化したためなのか、
ボンネット全面が膨らみそれが消え去ってしまったのです・・・・
(同年式併売の[Si]も共通部品で”パワーバルジ”が消失)。
それがなんとも残念だったんですよねぇ・・・。

 [CR-X]は1989年11月から1996年4月までの約6年半所有/運用していました。
しかし、[無限/RNR]を履いた写真が一枚もありませんでした・・・(泣)。

 

 

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 当初は同世代の[グランドシビック(E-EF9)]を購入しようと計画していました。
で、競合車として[CR-X]設定したんですが、
実車を見て、ステアリングを握ると、
もうダメでした・・・(苦笑)。
このコーダトロンカと呼ばれる
車体後部をすぱっと断ち切ったかのような造形と
小気味よい操縦性にやられてしまいました。

 実は、当時、[VTEC]仕様の試乗車は用意されておらず、
私が乗ったのは知人のMC前の[CR-X Si(E-EF7)]でした([VTEC]採用前の型)。

 

 

f:id:ponta_veloce:20210906185436j:plain  ホイールベース(WB)2,300mm。
トレッド1,450(前)/1,455(後)mm。
ホイールベース:トレッド比(WT比)は驚異の1.58
運動性の指標となるWT比は、
1.6が理想と云われているようですからかなり攻めています。
姉妹車の[シビック(E-EF9)]のWT比が1.73(2,500/1,442.5)。
[CR-X]は[シビック]よりも200mmもWBが短く設定されていましたから過激です。
それを生かして当時はジムカーナで猛威を振るっていました。
同時代にジムカーナで活躍していた二代目[シティ(GAA1/2)]でも
WT比は1.71(2,400/1,405)でした。
驚く事に[CR-X]は[シティ]より100mmもWBが短かったんです!
そこに160馬力ですからその走りは超刺激的でした。

※WT比を計算したトレッド値は、前後が違う場合はその平均値で計算。

 運動性能が高くって旋回性が高いってことは、
滑り易い路面では不安定ってこと。
当時、私はスキーに凝っていて、
[CR-X]でよく雪道を走りましたが、
いっつも冷汗モノでした・・・・。
下りの雪道ではシフトダウンでさえお尻が流れるコトも・・・(大汗)。
そんなクルマで裏磐梯までチェーンのみで遠征したのは無謀でしたね(苦笑)。
幸い事故はありませんでしたが(スピン2回)、
もうやりたくありません。
若いって恐ろしいです(笑)。

 

 

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 [E-EF8]型の[CR-X]の型録です。
車体の写真は無く、
なんともSFチックな表紙です。
[H・R・ギーガー]っぽい?

 

 

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 中身もSFチック。
[シド・ミード]っぽい?
『V計画』とは言わずなが[VTEC]搭載のこと。

 

 

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 [CBR400F(1983年)]の[REV(回転数応答型バルブ休止機構)]の技術を下敷に
開発された[VTEC]を搭載した[B16A]型エンジン。
その切れ味は素晴らしく、
同時代の1.6ℓエンジンでは抜きん出ていました。
当時、同排気量の[マツダ/ロードスタ(NA型)]に乗る機会が何度かありましたが、
「なんともまったりした廻り方だなぁ~」と、
思いましたっけ・・・(搭載エンジン[B6]は基本がちょっと古いケド)。
5,800rpmを超えてのハイカムへの切り替わりは快感で、
エンジンを無闇に廻しました(笑)。
当初はその複雑な機構のために故障が懸念されましたが、
愛機は勿論、壊れるってな話は聞いたことがありませんでした。

 

 

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 この写真と、先日のミニカーの写真を見比べると、
如何に実車の雰囲気が再現されているかが分かります。

 

 

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 一番上が圧倒的に装着率が高かった[グラストップ]。
で、左下が私が選んだ[電動アウタースライド・サンルーフ]です。

 愛機にはその他、パワステ、オートエアコンなどの装備品を付けていました。
そのため車重は1,020kgに・・・・。
重量税は500kg刻みなので、
1,000kgを超えるとひとつ上にぃ・・・。
[Si-R]の素の状態の車重は970kg(A.L.B.無し)。
なので、50kgも増量です(汗)。
排気量も1,600ccなので2,000ccと同じ税額の自動車税にぃ・・・・。
自分で選んだことではありますが、
なんとも無駄遣いな気分。

 因みに[VTEC]ではない[Si(1,6ℓDOHC)/130ps]の車重は900kgで、
[1.5X(1.5ℓOHC/105ps)]は850kgでした(いずれも素の状態)。
これからすると、[VTEC]搭載車はエンジンと補強(こちらが殆ど)で、
[Si]よりも70kg、
[1.5X]からだと120kgも重かったんです。

 

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 こんなのも持っています。
オプション型録です。

 

 

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 スキーに行くのでフォグランプを付けました。
あと、純正のアルミ・ホイールも。
・・・今思うと、ドチラもムダ金だと思います(苦笑)。

 

 

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 あと、純正のスキーキャリアも。
純正品としては安価でしたし活躍しましたので、
これは有かと。

 あと、メーカー・オプションでL.S.D(ビスカス)を最後まで悩みましたが、
A.L.B.とセットでなければ付けられないので諦めました。

※A.L.B.=[3チャンネル・デジタル制御・アンチ・ロック・ブレーキ]。
今は[ホンダ]も含め殆どの会社がABS(Anti-lock Brake System)と名付けているが、
当時の[ホンダ]はこう呼んでいた。

 

 

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 ミニカー収集の旅はまだ終わらなさそう・・・・(汗)。