先日、[TL1000S]のエンジンに火を入れてやりました。
がぁ、暫くアイドリングした後に、
エンジン音に変化がぁ・・・(汗)。
こりゃあ、明らかに調子が悪い感じ・・・・(大汗)。
でぇ、ブリッピングしてみると、
鼓動が止まりました・・・(泣)。
再始動には梃子摺り、
ようやく火が入っても何時もと違うヘンな鼓動です。
こりゃあ走れそうにありません・・・。
右排気口に手を翳してみると、
排気が冷たい・・・・。
もしかして、2番気筒が死ンでるぅ??
暖まるほど暖気してないからコイルぢゃなさそうだし、
コンピュータやインジェクターの可能性もあるけど(イヤだぁ~っ!!)、
とりあえずスパークプラグを交換してみることにします。
「とりあえずスパークプラグを交換してみることに~」なんて言ってますが、
[TL1000S]のプラグ交換はちょっとばかり面倒です。
特に前気筒(1番)が。
交換手順は、
先ず、右カウルを外し、
ラジエター下部取り付け部を外してから前部にずらします(で、角材を挟む)。
つっても、ずれるのは極僅か。
あまりにも狭いので、
私はいつも事務用の下敷(PVC製)で
ラジエター・フィンを保護して作業しています。
それで普通に取れりゃ~いいんですが、
[スズキ]さんはそれを許しません(苦笑)。
現在の多くのSSと同じく[TL1000S]もDOHCなので、
プラグホールがとっても深いです。
プラグ・ソケットと中間子は写真のとおりに収まりますが、
ラジエターが近くって接続したままでは入りません。
なので、プラグ・ソケットを挿入後に中間子を繋ぐのです。
このとき要点となるのが、
釦を押すことにより取り外せる機構のある
中間子を使うこと(その理由は後述します)。
取り外し釦にテープを巻いて、
釦を押さずにソケットに挿入できるようにしておきます。
で、ラチェット・ハンドルを取り付けて、
ようやく取り外し準備が完了。
ハンドルも釦を押して取り外せるものを選択します。
で、プラグを緩めて取り外すのですが(勿論、その前に気噴き済)、
その時も、ラチェット→中間子と、
取り外しながらでないとプラグが出てきません。
この時に釦で取り外せる仕様のものでないと、
工具の取り外しに難儀するのです。
通常、何気なくやっている嵌め込まれた工具の分割が、
この狭い場所ではとっても面倒です。
勢い余ってラジエターに一撃を加えることを避けるためにもこれは必須です。
でも、中間子が抜けると、
プラグを抱いたプラグ・レンチは
プラグ・ホールに落下して逆戻りしてしまします。
それを防ぐために、
中間子を抜く前にプラグ・レンチにタイラップバンドの命綱を巻いてやります。
やっとプラグが取り外せました。
あ~、面倒!!
でも最新のぎっちぎちのSSはもっと面倒なのかな??
大抵の純正車載工具はしょぼいものですが、
ことプラグ用の工具だけは車載のものが良い場合があります。
私も一回目は純正車載工具を使ってみたのですが、
一応、考えられた構造ではあるんですが・・・・。
使用した工具は旧[KTC]のプラグ・ソケット([B25P-16H])と、
ラチェット・ハンドルは21verの[BRC3SF]。
中間子はウチにあった無印品(75mm長)です。
面倒な前気筒が終わって今度は後ろ。
前に比べて比較的簡単ですが、
それでもフューエル・タンクを写真のように上げなければなりません。
この状態にするのには、
純正(後付け)ステアリング・ダンパーを外し、
その取り付けブラケットと共締めのボルト二本を外します。
しかし、前述のように”後付け”なので、
既存のボルト位置でのやっつけ共締め取り付けです(苦笑)。
ウチの初期型はブラケットが一体で、
これの付け外しがなかなかに面倒なんです。
なので、後期型の分割式ブラケットに交換してあります。
写真のように、フューエル・タンクを支える棒が標準で
装備(右シート・カウル内)されています。
がぁ、上手いこと引っ掛かりません・・・・(汗)。
昔は引っ掛かったような記憶があるんですが・・・
(ボルト穴のグロメットが劣化拡大??)。
なので、テープを巻いてそこに引っ掛けています。
こぉ~すりゃ後ろは簡単!
[スズキ]さん、軽量化に気を配ったみたいで、
ヘッドカヴァーにはマグネシウム合金製を奢っています。
プラグコードの向こうに”MAGNESIUM”の鋳出し文字が見えます。
取り外したスパーク・プラグたち。
カーボンだらけで、
しかも湿しめです・・・(大汗)。
これぢぁ~火花が飛ばなそう。
最近、あんまり乗ってあげおらず、
エンジンに火だけ入れたり、
ちょい乗りが多かったためだと思われます(反省)。
交換したプラグは[NGK/IRIDIUM IX]のCR9EIX。
はじめてイリジウムを使ったときに、
「おっ!」と思ったので、
ここ数年、ずっとこれを使っています(ずっとNGK派)。
右カウルを外した序でにラムエアの通路の接続通路の部品を交換。
ここはLLC交換や、スパーク・プラグ交換、
恒例のウインカー・ステー(苦笑)で外す機会が割とあり、
その度にここの差し込みを抜き差しします。
車齢25年ちかくなるので、
その回数もなかなかのもの。
で、写真のように亀裂が。
取り寄せた部品の肌はナゼだか鋳肌みたいにざらざら・・・(謎)。
[スズキ]さんも、最近、純正部品が出難くなっていると伝え聞くので、
外した部品は修理して保管します。