N”p徒~♪”*2

↑タイトルは文字化けではありません(笑)。単車、クルマ、工具などいろいろ。・・・・そして、ときどき"Perfume"。過去の記事へのコメントも歓迎致します。

スイベルラチェット

 まぁ~た工具を買っちゃいました・・・(汗)。
それも、また、ラチェット・ハンドルです・・・・(大汗)。
そんなに要らんだろ(大笑)!

 

 

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 購入したのは、表題のとおりスイベルラチェットと呼ばれるものです。
私が”スイベル”と聞いて思い浮かべるのが写真のもの。
私の廻りでは、これを”よりもどし”と呼んでいました。
これは、釣りで使う金具で、
ハリス(釣り針に繋ぐ細い糸)と、
道糸(竿、若しくはリールに巻かれている太い糸)のあいだに入れ、
細い糸と太い糸を結びつける金具であり、
同時に釣り針に付けた餌が、
水中で回転することによって出来る撚れを逃がす金具なんです。

 写真のものは、
むかぁ~しは釣りに凝っていた頃に入手したもので、
今では埃を被っていた道具箱から引っ張り出してきました。

 

 

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 今回、ウチにやってきたのがこれです。
[ベッセル]の[ウッディスイベルラチェットハンドル(HRH3-SW)]です。
数年前からこの種のラチェット・ハンドルが気になっていました・・・。

 

 

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 で、最初に入手したのがこれです。
[コーケン]の[3776P(3/8sq)]です。
やっぱり[コーケン]製だけあって、
ソツ無い造りの逸品です。
がぁ、如何せん、大きく重い・・・。

 これはこれで重宝しています。
よく使われているラチェット部首下で折れる形のものもありますが、
あれは高トルクを掛けた際に、
力の掛かり方が適正ではなく、
場合によっては危険(ボックスの外れ等)なこともあり、
敢えて製造をしていない工具会社もあります。
その点、この方式は、
あれに比べれば安心して使うことが出来ます。

 しかし、[3776P]は前述のとおり重厚長大で、
小回りが利きません。
も少し小さいのが欲しかったのですが、
何故だか[コーケン]にはこれの小さいのが存在しません・・・・。

 多国籍企業の[S]や、安価な工具を多く販売している[AP]や、[S]、

関西の会社なのに関東を流れる河の名前から社名をとった[T]、
工具販売店でありながら企画/販売を手掛ける
[FG]などからも出ているのは知っていますし、
私が好きな[スエカゲ]にも同様の仕様があるのですが、
どぉ~もどれにも触手が動きません・・・。
米国の[S]社ってのもねぇ・・・・(笑)。

 

 

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 そんな悶々とした心持ちの状態を過ごすこと数年・・・・、
遂に良さげな逸品を発見しました!
それが[HRH3-SW]です。

 

 

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 このラチェットハンドルの売りは、
既に同社から販売されているドライヴァーと同仕様の
[木樹脂(Wood-Plastic Composite)]を使った
[ノンスリップハンドル]でしょう。
これは木粉と樹脂ペレットを混ぜ、
射出形成で仕上げたもので、
臭いを確かめてみると、
ちゃんと木の香が匂います(笑)。

 正直、見た目が、
MDF(medium density fiberboard=木粉を固めた合板)材を思わせる外観で、
高級感がある感じとは思えません・・・(苦笑)。
なんだか柔らかそうな見た目ですが、
爪を立てたくらいでは傷はつきませんでした。
でも、欠けを懸念したのか、
柄の両端は白い柔軟性のある樹脂で補強してあるのかも・・・・?

 油、水、汗がついた手でも滑り難いと謳っていますが、
柄に染み込んだりしないのかなぁ(流体を窪みに逃がすらしい)?

 現時点、柄の材質による効果は分かりませんが、
握り心地がとても良く、
形状も熟考されていてとても私好みに出来上がっています。

 

 

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 取り付けたボックスはラチェット背面の釦を押さないと抜けない仕様です。
私はこの仕様があまり好きではなく、
必要性も感じないのですが、
この仕様だと有効かもしれませんねぇ。機構そのものは釦を押す重さも適切で、

形状も最適だと感じました。
空転トルクも軽く、
軽快に使用出来そうであります。
回転方向の切り替えもの操作性も及第点だと思います。

 

 

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 頭も小さくて作業性も期待出来そうです。
首振りの重さはトルクスねじで調整可能です。

 

 

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 小さいことですが、
一点、気になることがぁ・・・・。
解放釦を留める中心のトルクスねじの6角の星形の凹みの中心が、
ねじの中心と合っていないのです。
ねじなどは社外で調達しているのだと思いますが、
他の部分の部品の精度が気になります。
最適設計と、最適価格を実現するために、
捨てなければならない部分も確かにありますが、
ラチェットの顔である部分がこれでは残念に感じます。
まぁ、気づかない方が大部分だと思いますし、
問題も無いとは思うのですが・・・。

 

 

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 数年前から所有している[コーケン/3776P]も詳細を見比べてみます。

 回転方向の切り替えはし易いです。
空転トルクも軽快。
赤い差し色が利いています。
流石、[コーケン]。

 

 

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 首振りの重さ調整は6角穴付きボルト仕様。
横から見ると分かり易いですが、
回転方向の切り替え抓みが適切な出代なのも感心します。

 

 

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 何処を見てもきれいな仕上がり。

 

 

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 柄は一般的な磨き仕様。
これも、私の好みです。

 

 

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 直接、大きさを比較してみます。
全長はそれぞれ、
[コーケン/3667P]=278mm
[ベッセル/HRH3-SW]=169mm

 重量は、
[コーケン/3667P]=600g
[ベッセル/HRH3-SW]=200g

 [ベッセル/HRH3-SW]は、
1/4sq([HRH2-SW])のものと柄を共用しているようであります。

 

 

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 どちらも3/8sqですが、
こんなに大きさに違いがあります。

 

 

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 [ベッセル/WSRH]の説明書きを読むと、
「ラチェット回転部へ、定期的に注油してください。」と、あります。
ここをカシメて使用者に触らせない考えの工具会社もありますが、
強い力が掛けられて酷使される工具なので、
私はこの方策の方が賛同出来ます。

 柄の耐久性は分かりませんが、
お気に入りの工具が工具箱に増えました(笑)。