単車乗りの多くの方が彷徨う迷宮ではありますが、
私も"エンジン・オイルの選択”という深いふかぁ~い魔窟に迷い込み、
30有余年の長きにわたり出口をみつけられずに飲み込まれてしまっていました。
ヴァルヴォリン、BP、カストロール、モトレックス、モチュール。
そして、近年はワコーズを使い続けてきました。
しかし、ワコーズは気に入って使用していたわけではありません。
「信頼出来そうな日本の会社だったから」と、いう消極的な理由でした。
数年にわたって使っていましたが、
特段に良いという点を見つけることが出来ませんでしたしぃ・・・。
最近はめっきり走行距離が減りました。
そんな運用環境でお高いワコーズ製を使い続けるのもねぇ・・・。
「ぢゃ、原点に返って純正オイルってどぉ~なの?」と思い、
スズキ純正オイル エクスターを購入してみました。
私が選んだのはスズキ純正最高峰のR9000。
最高峰だけあって全合成油ではありますが、
お値段がかぁなぁ~りお廉い♪
今迄使ってきたワコーズ /トリプルアールの半額(実勢価格)でっす!
廉すぎてコワイ気もするけど、
純正なんで、ま、大丈夫でしょう・・・・?
因みにTL1000Sが発売された1997年から”エクスター”の名前は既にありました。
しかし、現在とは違ってエクスター type4とスーパーデラックスが
TL1000Sの指定オイルでした(粘度は同じでグレードはSJとSE)。
で、早速交換してみました。
長年、ワコーズの四角い缶で、
漏斗を併用して注入し続けてきましたが、
エクスターの円柱の缶+付属の蛇腹ノヅルは入れ易いっ!
ま、オイル・ジョッキを使やぁイイんですが、
面倒ですし、お掃除する道具が少ないに越したことは無いですから。
で、エンジンに注ぎ込む瞬間に流れ出てきたオイルを見て感じたのは、
「やっこい(柔らかい)!」
かなり以前と違ってオイル自体の粘度に依存しないでも
耐熱性を持たせる技術が確立されているのは聞いていますが、
それにしてもこれはやっこいです・・・(汗)。
で、で、肝心の走った感想ですがぁ・・・・・。
良いです♪それもかなり!
先ず、シフトの感触が軽くなりました。
ウチの愛機はシフト・アップの感触があまり良くなかったのですが、
それが顕著に改善しました。
シフト・タッチ改善を謳ったオイルもいままでイロイロと試しましたが、
良くなった試しが一回もありませんでした。
これは嬉しいっ!
エンジンの廻り方も軽快に感じられます。
今迄はしっとり重厚な廻り方だったのが、
快活で排気量が小さくなった感じと言ったら大袈裟でしょうか?
それと引き替えにエンジン自体の発する音が賑やかになった感があります。
悪く言えば軽薄な感じの廻り方(苦笑)。
それは、私にとっては些事であり、
全体的には大満足でっす。
今迄、オイルを変更してミッションの入り方変化は多少感じられましたが、
エンジンの廻り方も含め、
ここまで違いを体感出来たのは初めての経験です。
高いお金を払って多くの添加剤もイロイロと試したこともありましたが、
それらも期待を裏切り続けられてきたので、
今回の変化の具合には驚いています。
ただ、心配なのは、短時間の試乗だったことと、
その日の気温が割合と低いときだったことです。
やっぱり、あの粘度の低さは気に掛かります。
改善点と粘度の低下は符合しますからねぇ。
ま、暑いときは乗らないからいっか(笑)。
あ~、あと些細なコトだけど気になることがぁ・・・。
スズキは、J・ミルとA・リンスを擁して
モトGPに参戦中ですが(今年で撤退!残念!!)、
そのチーム名が”Team SUZUKI ECSTAR”。
スズキはメイン・スポンサーが居らず、
”SUZUKI”と”ECSTAR”の文字が入ったカウリングで参戦しています。
が、しかしぃ、フロント・フェンダーのところに”MOTUL”の文字がぁ(謎)?
これは以前からで、
前はカウリング下部に”MOTUL”と入っていました。
同じく参戦中のヤマハも”YAMALUBE(純正オイル)”と入ってるけど、
こちらは他のオイル会社の文字は入っていな・・・・、あ。
”ENEOS”って入ってるわぁ・・・(謎)。
純正オイルは勿論単車の製造会社では造っておらず、
油脂会社の製造です。
って、ことは、ECSTARってもしかしてぇ??
アジを占めた私は、
エイプ100用にも純正を購入。
先日、エイプもオイル交換をしたんですが、
ワコーズの手持ちがあったのでそっちを使いました。
こっちも楽しみです。