N”p徒~♪”*2

↑タイトルは文字化けではありません(笑)。単車、クルマ、工具などいろいろ。・・・・そして、ときどき"Perfume"。過去の記事へのコメントも歓迎致します。

ようやく着手

 暑いからとか言って、
長らく放置してしまった[TL1000S]の二番(後方)気筒排気漏れ。
やっと手を付けました。
なんと、着手まで約三ヶ月も掛かりました・・・(汗)。

 暑いのもありますが、
手をつけなかったのは他にも理由があります。
ウチの愛機は社外品の排気管に換装しているのですが、
排気管中途のエンジンとの取り付け隙間(オイルパン部分)が極狭なんです。
ガスケットの交換作業自体はそれほどでもありませんが、
再取り付けのときにエンジンに触れないように取り付けるのが一苦労・・・・。
取り付け後に大丈夫でも、
エンジンに火が入ると熱膨張して干渉することもあります。
それで、以前、苦労したんですよねぇ・・・・。
でも、放っておいても自然治癒はしないので、
涼しくなってきたことですし、
やっとこさ作業に取り掛かることにしました。

 

 

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 取り付け位置はホント微妙なんで、
現在の位置を再現するために分割箇所に合いマークを付けます。
ま、どの程度有効か分かりませんがぁねぇ・・・・。

 

 

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 取り外しはそれ程面倒な作業ではありません。
しかし、再取り付けに際し、
各部の清掃も面倒です・・・・。

 写真は一番(前方)気筒の排気口です。
こんなとこで漏れたらアホらしいので、
入念に清掃します。
以前、取り付けの際、
ねじ部に[ワコーズ/スレッドコンパウンド]を塗ってあったので、
問題無く取り外しすることが出来ました。
今回も、ねじ部に同様に塗布してから取り付け、
勿論、ガスケットも新品に交換。

 排気口の奥にヴァルブのステムが覗いていますが、
ちょっと白っぽい(汗)??
燃調濃くしてるんですけど(スロー領域)・・・。

 

 

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  排気管の普段手が入らない箇所も清掃してやります。
と、同時に各部の点検をしましたが、
幸いにも罅割れ、大きな凹み等の不具合は見られませんでした。

 本来は5分割の排気管ですが、
一番気筒から繋がる最初の分割箇所は分割しませんでした
(つぅ~か、抜けなかった)。
ま、その方が以前付いていた状態を再現し易いのではないかと、
敢えて無理して抜きませんでした。
・・・・取り付けが知恵の輪でしたがぁ・・・・(苦笑)。

 

 

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  そうそう!取り外して驚いたのですが、
件の排気漏れしていた箇所にガスケットが存在していませんでした!?
いえいえ、入れ忘れたのではありません。
砕けて散ってしまったようであります・・・(大汗)。
大排気量V型二気筒の排圧ってスゴイですね。

 右が砕け散った二番気筒のガスケットの新品。
紙みたいな材質を積層したかのような質感です。
左は一番気筒用で、
銅板でスチールウールを巻いたみたいな構造。
これなら強力な排圧にも負けません。

 

 

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  砕け散ったガスケットはこんな風に入っています。
で、ここにエンジン側の排気管が挿入され、
上からホースバンドで締め付ける構造です。
なので、ガスケットが無かったので、
この厚みの分だけ外部と通々だったみたいです・・・(苦笑)。

 と、本来有るべき構造では無かった我が愛機なんですが、
ここが排気漏れしていたことにより、
過去最高の乗りやすさを獲得していたのです・・・・(笑)。
恐らく、低速トルクは低下していたのでしょうが、
その分、スロットルが開けやすくなり、
1997年製の未成熟なFIがもたらすドン付きも緩和され、
それらが相まって優しい乗り味になっていたようです??
不具合がある方が乗りやすい単車って・・・・(苦笑)。

 

 

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  で、問題の組み付けです・・・(気が重い・・・)。

 差し込み式の排気管の接続部分には、
液体ガスケットなぞ塗らない方も居るようですが(そっちが多数派?)、
私は何時も塗ってから組んでいます。
以前は、カッチカチに硬化してしまうやつを使用していたのですが、
取り外す際に抜くのに難儀しますし、
使い切らずに残った大部分の液体ガスケットは、
哀れにもチューブの中で全て硬化し一生を終えます・・・(勿体ない!)。
私くらいだと、
そんなに排気系に手を付けることってありませんからねぇ。
なので、今回は写真の液体ガスケットを購入しました。
シリコーン系で硬化後もカッチカチには成らず、
少量なんで無駄にもなりません。
内容量は僅か5gですが、
十分どころかかなりあまりました。
・・・これも、使われる事無く固まっちゃうんだろぉ~なぁ~・・・(苦笑)。

 

 

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 今回は、先述のガスケットが消失していた部分の差し込みを
上図のようにちょっとばかり浅くして取り付けました。
これだと件の隙間がなかなかイイ感じ♪
でも、ガスケットの耐久性が心配ですがぁ・・・・(汗)。

 

 

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  長年、高温に晒されていたためなのか、
排気管を留めていたステンレス・バンドのねじ部が、
滑らかに回らなくなっていました(当然、左)。
うえから耐熱バンテージを巻いてあったのも原因かも。
工具箱の中を漁ると、
同じ大きさのものを発見!
買っとくモンです(笑)。

 

 

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 取り付けは、
やっぱり難儀しました・・・・(大汗)。
あっち引っ張ったり、
こっちを先に締め付けたり、緩めたり、
宥めたり、賺したりしながらなんとか取り付け終了。
で、最終確認です。
各部のボルト、ナットの締め付けと、
問題のエンジンとの隙間を見てやります。

 写真は排気管取り付け後に、
エンジンと干渉していないか確認するのに使用する自作隙間ゲージです。
0.3mmのアルミ板を切っただけのモンなんですけどねぇ。
どぉ~がんばっても0.3mmの隙間しか出来ないんですよぉ・・・。
この排気管は、某店で取り付け無料セール開催時に購入したんですが、
結局、お店の方は取り付け出来ませんでした・・・(苦笑)。

 

 

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 ココ!ココがいつも干渉するんですよぉ!
差し込み部で太くなった部分です。
写真を見ると、
まるでくっついているみたいでしょう!

 

 

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 で、エンジンに火を入れてから再確認。
どぉ~やら今回は一回で決まったみたいです(嬉)!
写真は電灯で隙間を見せているところです(自作隙間ゲージで確認後)。

 

 

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 写真は取り外し前の状態です。
ダンパーが排気管の熱で炙られるので、
耐熱バンテージを巻いていました(これでもかなり熱くなる)。
一回取り外してしまったので、
再巻き付けしてやりたいんですが、
これもなかなかにメンドーなんです。
以前は全くバラさずに巻いていましたが、
手が傷だらけになるうえに時間もかなり掛かります。
ダンパーを外してやればいいんですが、
それをするには、
ステアリング・ダンパー取り外し→燃料タンク取り外し→
で、よぉ~やくダンパーに辿り着きます・・・・(面倒)。
前述のとおり、巻かなくってもかなり熱くなるので、
やらなくってもイイかなぁ~・・・・(考え中)。

 

 

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 今回の作業で、先日、購入した[ベッセル]の
[ウッディ スイベルラチェットハンドル No.HRH3-SW(3/8"sq)]を使ってみました。
これ、かなり良いです。
しかし、右⇔左の回転方向の切り替えがやり難いです。
私は普段、フラップ式のラチェット・ハンドルを愛用しているので、
余計にそう感じるんだと思いますが。
でも、確か、内歯式でも回転方向の切り替えをフラップ式のようなレバーで
切り替えられるもの(確か、[シグネット])もありましたし、
それでスイベル・ラチェットだとより良いんですけどねぇ。